トム物語参考文献リスト及びあとがき

参考文献


 以下の本を参考にしました。主にシリーズ後半、アメリカ編です(敬称略)。

出版社書籍名著者
ダイヤモンド社地球の歩き方ガイドブックB02 アメリカ西海岸地球の歩き方編集室
ダイヤモンド社地球の歩き方ガイドブックB13 アメリカの国立公園地球の歩き方編集室
ダイヤモンド社地球の歩き方旅マニュアル264 エコツアー完全ガイド地球の歩き方編集室
講談社ユネスコ世界遺産1北アメリカ   
築地書館アメリカの国立公園 自然保護運動と公園政策上岡克己
宝島社YOSEMITE ANSEL ADAMS写真&文:アンセル・アダムス 翻訳:中村健
自由国民社総解説シリーズ 世界の神話伝説総解説   
東京書籍スウェットシャツをバックシートに
――疾走アメリカ大陸ハイウェイ――
増井由紀美



参考サイト


 参考にさせて頂いたサイト様は以下の通りです(敬称略)。

ヨセミテ国立公園大好き!
http://www.colorsjapan.com/yosemite/
アメリカ国立公園における環境教育の現場調査報告書 ――ヨセミテ国立公園を事例に――
http://www.bunkanken.com/archive/today_yosemite/yosemite00.html
ヨセミテの歩き方
http://home.pacbell.net/ykimura/
Yosemite National Park -Maps-
http://www.nps.gov/yose/pphtml/maps.html




あとがき


 ようやくトム物語も決着を迎えました。86年に書き始めて、暫く眠っていたものです。このサイトに載せてみようかなと思ったのは、要するに現状逃避だったのですが(自爆) 次に書く予定でいた小説の資料が集まらないので、その間何も出さないよりはこの辺でも出しておこうかなとあまい考えを抱いたのがきっかけでした(笑) シェリーと結婚し、川崎が再登場するまでは、ほぼ原文のまま掲載しています。
 この連載に当って、新たに創作したキャラクターは、ミカ、ミケ母、ジム、リズ、ニック、アレクです。弟トム(人)は当初名無しでしたが、折角なので名前をつけて気絶してもらうことにしました(笑)
 参考文献に一冊だけ、神話伝説の本が入っていますが、「女の人のひげと猫の足音」のエピソードはここからとりました。正確には、剣ではなく、とても丈夫な紐で、フェンリルというゲルマン・ケルトの北欧神話に登場する狼を縛るためのもので、魔法がかけられています。
 三毛猫には、雄が殆どいないそうです。また、生まれても大きくなる前に死んでしまうという話を知ったのは、小学生の時でした。細かいことは省きますが、要するに遺伝子上の問題があって、成長できないということです。学生時代、ふと授業中に冒頭の言葉が浮かんで、気付いたらルーズリーフに書いていました。今でもその現物は手元にあります(笑) 当初は意識せずに童話ちっくに、と安易に考えてそのまま鉛筆を走らせていましたが、今思うと叶わない夢が叶うということに憧れたのかも知れません。その舞台を縦横無尽に走り回る主人公に、雄の三毛猫を選んだのは、夢のある話にしたいと思ったからでした。本編の最後でトムは子供を持ちます。三毛猫の雄には本来持つことが出来ない子孫ですが、そういう嘘なら、許して頂けるのではないかなと思います。
 アメリカに行くことは、既に86年の時点で決定していたことでした。時々拙作を読んでくれていた、クラスメートが夏休みアメリカに短期留学した経験があったこと、その頃丁度漫画家の成田美名子さんの「エイリアン通り」にはまっていたことが舞台設定に大きく関わっております。今だったら絶対にありえないアメリカというのも面白いかなと書き進めてみて、「はっ!やばいっ!!」と気付いたのは、大分進んじゃってからでした(笑) 当時書いてた分はアメリカ編は二話程度で終わり、川崎&トムのコンビは、ちゃんとした観光とか旅行も全然してなかったのです。白タクのお話も当初は日本に帰ってきてからのことでした。慌ててヨセミテに的を絞り、資料を集めましたが、表現力不足を実感しました。行った事もない場所を書くのはやっぱり無謀ですね(笑)
 動物検疫については、耳にチップなどを埋め込んだり、予防接種などを受けることによって、場所によっては最短12時間にすることが出来るようです。日本ではもう何年も狂犬病は発生していないので大丈夫でしょうが、アメリカなどではまだ事例があるようなので、もし動物を海外に連れて行かれる際は、くれぐれもご注意下さい。野生生物との接触がある場合には、感染症などの危険もあります。
 なお、ヨセミテ公園はトレイル(ハイキングに使われる遊歩道のようなもの)にペットを持ち込むなという標識があります。ペットを連れて行くという事例をどうしても発見出来なかったので、猫を連れて中に入れるかどうかで真剣に悩みましたが、この標識の写真とともに、ヨセミテにペットホテルが存在するという情報を見つけ、一安心しました。ま、盲導犬を連れて入る人がいてもおかしくないだろうと思ったこともあります(笑) ただ、やはりこういう場所にはペットは連れて行くべきではないのでしょうが、もしお連れになる際には予め徹底した調査をすることをお勧めいたします(笑) ついでに、調べ上げた方がいらっしゃいましたら、詳細情報を頂けると幸甚です(笑)
 トムの冒険は、これでお終いです。でも、いつかもしまた機会があったなら。彼がでしゃばってきて、私を助けてくれることがあるかも知れません(笑)
 最後になりましたが、素敵なヒントを下さった皆様、メールや掲示板などで励ましの言葉を下さった皆様、楽しいアイディアを下さった皆様、それから文字ばっかりの地味なサイトにお運び下さってお読み下さった皆様に、心より感謝の意を申し上げます。
 ありがとうございました。
                                   篁 拝

 追記:あとがきを書き終えた後に、アメリカでクローン猫誕生というニュースを見ました。身近な人がかけがえのない存在であると同時に、長く共に居たペットに対してそういう深い愛情を注ぐのは当然かも知れませんが。動物愛護団体からはその費用(五百万円超)があれば数多くの野良犬野良猫を救えるのに、という抗議の声があがっているようです。